どうもです。<(_ _)>

タイトルのとおりなんですが、

これは良く伺うことなんですよ。

「スス取りは宿命やなぁ・・・」

なんて言われるオーナー様多いんですが、

次に「なんでこんなに煤が溜まるの？」って聞かれます。

 

以前のディーゼルエンジン車は街を走るバスやトラックも乗用車だって

大体が、黒煙をマフラーから出して走っていたの覚えてられるでしょうか？

ずっとずっと昔から公害の多いエンジンだったんですよ(;^ω^)

一定の規制の中で放置状態を続けていたので黒煙出しながら走ってたんですね。

実際にこれを克服するにはお金が凄く掛かるので手付かずでした。

ですが、これを規制するものが決まればやらなくてはいけませんからね。

昔から黒煙が出ていたディーゼルエンジン・・・

これは何が悪いのかということですが、少し面倒臭い話かもしれないので、

つまらなかったらごめんなさい(^^;)

 

では、

ガソリンエンジンではＣＯ2が色々と問題視されていますが、

ディーゼルエンジンは排気ガス中に含まれるＮＯｘとＰＭが問題です。

ＰＭは中国のＰＭ2.5などで有名になりましたが、

このＰＭは簡単に説明すると液体または個体の粒子のことで、

自動車の排気ガスの項目で指定されている粒子状物質のことです。

英語でParticulate Matterとのことで縮めてＰＭですね。

粒子なので簡単に言ってしまうと肺などに溜まってガンやアレルギーを

起こす原因になり易い物質です。

そしてもう一つがＮＯｘ。

これ全く分かり難いでしょ、窒素酸化物ってヤツです。

これも多大な悪影響を及ぼすんですよ。

酸性雨や光化学オキシダントの原因になるものです。

ディーゼル排気ガスは直接的な人体への悪影響が多すぎるんですよね。

 

何故発生するのかですが、ディーゼルエンジンの燃焼過程で

空気を多くすると未燃焼から発生するススであるＰＭは低減出来ますが、

NOxが多く発生し、空気を増やして燃焼を良くするとＮＯｘが発生してしまいます。

以前はＮＯｘを低減するために空気量を減らし発生するＰＭを後から焼くという

方法がとられていました。

これはこれで問題が多すぎて、車両火災なんかも報道されていましたよね。

なので、この手法を用いた車両はオイル漏れなどの不具合が無いように

点検整備努力をしなくてはなりません。

これらを丁度良いところで出来れば良いのですが、実際は困難なエンジンです。

頭の良い方々が日夜挑んでらっしゃるとは思いますが、

未だに完全解決されていないのが現状です。

では現在のディーゼルエンジンはどのように稼働しているのか？ですね。

火力発電所の排ガスからNOx を除去する排煙脱硝技術として以前から採用されていた技術を

自動車に用いたのが現状となります。

 

Selective Catalytic Reduction。ＳＣＲと言われる選択的触媒還元を利用しています。

火力発電所での排ガスからNOx を除去する排煙脱硝技術で排ガスにアンモニアや尿素を添加して

排ガス中で主にNO（一酸化窒素）やNO2（二酸化窒素）として存在するNOx と触媒上で反応し、

無害なN2 とH2O へと変化させてから排出するシステムです。

アンモニアは毒性があるために尿素が利用されています。

この尿素がアドブルーと呼ばれているものです。

 

簡単に浄化工程を説明すると、

先ず尿素タンクから供給された尿素水が添加装置により排気管内へ噴射されます。

尿素水は排気ガスの熱により加水分解され、NH3 に変換されます。

そして、排ガス中で主にNO（一酸化窒素）やNO2（二酸化窒素）として存在するNOx と

触媒上で反応し、無害なN2 とH2O へと変わり排出されます。

O2（酸素）とも反応するNH3 が、触媒の機能により選択的にNOx と反応するため、

選択的触媒還元と呼ばれます。

 

アドブルーを使えばＮＯｘの発生を気にせずに、

燃焼過程で空気の量を増やして出来るだけ燃え残りが残らないよう、

完全燃焼を目指してススのＰＭを減らすことが出来ます。

ですので、アドブルーを利用したディーゼルエンジンはインテークには

殆ど煤が溜まりません！と、いうことなんですね。

 

これで、お分かり頂けたかと思いますが、

アドブルーを利用していないクリーンディーゼルエンジンでは

煤が溜まります。

ですので、溜まった煤は取り除く必要があります。

エンジンと周辺部品に多大なダメージを与えてしまうからです。

かなり面倒くさい長文内容になりましたが、

いかがだったでしょうか？

 

 

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