
冷却水系統の劣化による水漏れ
2025年11月25日
どうもです!
今回はラジエーターホースとか水回りのホース
これらの経年劣化による水漏れのご紹介です。
古くなってきている部品はこんな感じでダメになるんだな。
的に思っていただければ事前の交換で事なきを得れると思います。
まず、この状態で分岐されているホースは注意が必要です。
ラジエーターホースやバイパスホースと言われるホースに
よく利用されている樹脂製の三又配管です。
白く見える部分が冷却水がニジミ出て、少量の為に熱で乾燥して
蓄積されたものです。
以前は分岐されるホースは金属三又にホースバンドで固定されるか、
ホース自体が分岐一体成型でした。
現在では画像のように樹脂製の三又に金属製の輪っかで固定された
上に樹脂が巻き付けられています。
劣化が進むと先にお伝えしたようにニジミ出て来ます。
そして、この状態を放置していると白い部分から亀裂が入り、
完全に破損してしまいます。
先ほどのホースの全体像です。
ラジエーターとエンジン側に接続される形状が異なります。
ラジエーター側はカプラ式になっています。
ここも三又部分と同じような造りをしているため、
劣化すると同じようにニジミ出てて亀裂が入り割れます。
どちらの破損状態でもゴムホース自体に問題はなく、
樹脂が劣化で破損する仕組みになっています。
同じような形状はエキスパンションタンク部分にも使われています。
以前ならホースが直接タンクに差し込まれ、バンドで固定
されていましたが、これもカプラです。
やっぱり劣化で白く冷却水がニジミ出ています。
ここも放置すると冷却水が漏れ出て来ます。
次の画像はFB系V60 1.6エンジンの
エキスパンションタンクです。
見た目で分かるように水漏れを起こしています。
これはタンクではなく、2本のホースが接続されているのが
お分かり頂けると思います。
手前はチューブタイプで右奥のがゴムホースです。
手前のチューブ付近から漏れているように見えますが、
実は右奥のホースから漏れています。
このゴムホース自体には全く問題ないのですが、
タンクと接続する部分は樹脂の差し込みになっています
そしてOリングが装着されているのですが、
Oリングの溝で樹脂部分が割れてしまいます。
一度交換してあっても、ここは寿命が短い部品ですね。
それから、画像で手前のチューブですが、
これもチューブ部分が劣化で破損したり先ほどと同じように
差し込みのOリングの溝で破損したりします。
チューブの破損は比較的熱の低いタンク側ではなく、
エンジンに近い箇所で折れてしまいます。
新品の時は柔軟性のある部品ですが、劣化するとセルロイドの
ようになります。
ギリギリまでは状態を保っていますが、いきなり折れます。
枯れ枝のようにポキッとなってしまいます。
今回お話した箇所は見つけ次第に交換をおススメしています。
交換が間に合えば何の問題もなく走行して頂く事が可能ですが、
間に合わなかったり、放置してしまえば走行中に破裂して
冷却水が大噴火して車を動かせなくなってしまいます。
エンジンルームから煙が上がったと言われる事が多いですが、
殆どが冷却水の水蒸気がモクモクとボンネットの隙間から
煙のように立ち上ります。
チューブなどはエンジンの始動と共に折れたりすることも
あるので、水漏れが分からないまま走ってしまうケースも
考えられます。
このようなホースやパイプなどの冷却水経路に
利用されている箇所に異常が見られたときは、
出来れば直ちに、可能な限り早く交換されておいた方が
安心してお乗りいただけます。
とは言え、関連個所も同時交換になる事が多いので、
それなりに修理価格も上昇してしまいます。
10年近くなった車両や過ぎていて交換されていない車両は
交換が必要になっている事を知って頂ければと思います。
TEL:072−887−3311
FAX:072−887−3312















