ディーゼルエンジンEGRクーラーの詰り
2023年10月22日
どうもです!
今回もディーゼルエンジンの内容ですが、
FB系V40/V60などから日本でもディーゼルエンジンが
一般的になるようになりました。
そして、エンジンのインテーク系に煤(スス)が大量に溜まります。
これはアドブルー搭載車両から激減しほぼ問題は無いのですが、
それ以前の車両となると溜まった煤を洗浄して気道を広げる
処置をしてやらないといけません。
そして、インテークに溜まる煤は洗浄が出来ますが、
インテークより手前でも状態が悪ければ煤が発生してしまいます。
多くはインテークに運ばれた排気ガスがインテークで空気と合わさることで
煤が発生してインテーク系に溜まっていきます。
この煤が溜まって放置すると悪さを余計に起こします。
スロットルバルブの動きが悪くなったりで、
手前の方まで空気が逆流するようになってしまいます。
すると、その手前にあるEGRバルブやまだその手前にあるEGRクーラー内で
空気と排気ガスが混ざってしまい煤が発生し易い状態になります。
画像は外したEGRクーラーのコアです。
実際のモノを見るとかなり細かい通路になっています。
この細かい通路も良くないですが、詰まっているのが分かると思います。
詰まっているのは見えてる手前じゃないんですよ、
中身はびっしりと煤で詰まっています。
そして新品がこちら・・・
改善されているんですよ。
排気ガスの通る通路がかなり広くなっているのがお分かりかと。
交換前のEGRクーラーを旧タイプと書きますが、
これを洗浄しても詰まってしまうのは見て取れます。
しかも、爪楊枝が通らない細さなので、キレイに洗浄するには非常に困難です。
この部分の煤はインテーク系の煤とは違ってオイルは殆ど混じっていませんが、
掻き落とせるぐらい溜まった煤は簡単には除去出来ません。
煤って溶剤とか洗剤使っても溶けないんですよね。(;^ω^)
細かい粒子ですが、小麦粉とかに比べるとかなり粗いです。
洗剤など使用しますが、地道に水で薄めて流していくって感じです。
しかも重いから簡単には流れませんしね。(;´Д`)
でも、この改善された大きな通路を持つEGRクーラーなら安心!
異常が出た場合は交換をおススメ致します。
並べると良く分かりますね。こんなに違います。
当然ですが、隣接つるEGRバルブ部分はキレイに洗浄して組みます。
洗浄後ですが、これも真っ黒な煤が山盛でした。
頑固ですが、アルミ製の簡単な形状なので比較的洗浄は早いです。
スロットルバルブの破損やセンサーの誤作動、スワールバルブの固着などもありますが、
インテーク系に煤は溜まってもエンジンチェックランプが点くのは、
そうは有りません。
エンジンチェックランプが点灯して内容を見てEGR系のエラーが出た場合は
このクーラーがダメになっています。
と、いう訳で・・・
今まで、弊社のブログで溜まり切った煤をご覧頂いている皆様は
ディーゼルエンジンは定期的な煤取り作業が必要だとお分かり頂いている事でしょうが、
放置していくと今までお話したように他に異常が発生していきます。
そしてEGRクーラーの交換が必要に成ってしまったときは
これも早めにご依頼くださいませ。
車はとりあえず走りますが、放置するとどんどん深みに嵌ります。
インテークのスス取りもお早目にご相談くださいませ。
TEL:072−887−3311
FAX:072−887−3312