ドライブシャフトのベアリング損傷です。
2022年11月09日
どうもです!
今回はちょっとゾッとする内容です。( ̄▽ ̄;)
車を前後に動かすにはタイヤを回さなければいけません。
まぁ、普通の事なんですが。
このタイヤを回転させているのがドライブシャフトと呼ばれる部品。
ボルボ車の殆どはフロントエンジン、フロントドライブの
FF車となっていますので、フロントタイヤ側にドライブシャフトがあります。
そして、このドライブシャフトは回っているだけではなく、
ハンドルを左右に切れば首を振り、
サスペンションが上下に動けば伸びたり縮んだりもしています。
首を振るのがタイヤ側でドライブシャフトのアウターと呼び、
伸縮するミッション側をドライブシャフトのインナーと呼んでいます。
インナーもアウターにも特殊な形状のベアリングが備わっています。
ベアリングを摩擦から守る為にグリスが充てんされています。
そして、このグリスが回転で飛び散って無くならないよう、
外部からのホコリ、石や砂に水などが混入しないようにブーツで覆ってあります。
これがドライブシャフトブーツと言われるものです。
前置きが長くなりましたが、今回はインナーブーツが破れて、
当然ですがグリスが飛び散った状態です。
弊社に入庫されるまでに破れた状態でかなり走行されていました。
なので、飛び散ったグリスも生々しいものではない状態。
ブーツの交換を行う為にブーツを外してベアリングの状態を確認すると・・・
とりあえず正常なのをご覧ください。
インナー側のベアリングはこんな形状をしています。
どうなってるか分かり難いと思いますが、外した方をご覧ください。
如何ですか?お分かり頂けますかね(;^ω^)
隙間が開いて輝きが無くなっていますね。
実は33本だったと思うんですが?定かでないです。
1本の長さが11.5mmで径が2.0mmの表面にメッキをされた
シャフトが中にあります。
隙間が開いて見えてるのがその部品です。
もう一度正常なのと見比べ頂きたいのですが、
ダメな方はこれに対して長さが11mmになり、
径は1.9mmとなっていました。
単純に20本で1本が無くなっている事になります。
33本なんで、大体1.5本強足りない状態ですね(-_-;)
グリスが無くなって完全にメッキが剥がれて細くなっています。
メッキが無くなれば硬さ的に強度もかなり低下します。
あとどれくらい経過すればバラバラになるのかは分かりませんが、
そんなに遠くない状態ではないでしょうかね。( ̄▽ ̄;)
実際に残っていた少しのグリスらしきものは金属粉が大量に混じっていまいた。
アウター側なら異音が出て分かり易いですが、
でも、異音が出ればダメですけどね。もう使えません。
今回はインナーで音も余り出なかったんで全く知らないまま走行し、
こんな事になってしまいました。
どちらにしても、こうなればドライブシャフトの交換になります。
ブーツだけの予定でしたが、ドライブシャフト交換になりました。
ドライブシャフトは中古品に新しいブーツを付け替えて使います。
定期的なエンジンオイルの交換をしていればその時に発見出来たかもしれません。
そして、定期的にオイル交換をされていても発見してくれない工場だとダメですね。
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