V50エンジンオイル漏れ
2019年11月17日
どうもです!谷口です。<(_ _)>
今回もオイル漏れです。
同じ車両にお乗りのオーナー様で交換されていないようなら
是非、ご注意いただきたいと思います。
V50やS40に搭載されている4気筒エンジン
型式はB4204〇というエンジンです。
嗅いだことがないと分かり難いと思うのですが、
オイルの焼ける焦げ臭いにおいがしていればオイル漏れを疑いましょう。
オイル漏れのイメージとしては車体の下にオイルが溜まってるような
ことを考えられるかもしれませんが、
もし、この状態になっているなら大変なことです。(^-^;
大抵のオイル漏れはチビチビと流れ落ちてエンジンやミッションの
溜まりやすい所にオイル溜まりを作って、そこから溢れたのがべたーっと
エンジンやミッション壁面に伸びてそこで滴を作るぐらいです。
ボンネットを開けても最近のエンジンにはカバーしてあり
直接エンジンが見えません。
これを外すとこのようにエンジンのカムカバーが見えます。
そこにオイル染みがあるかもしれません。
丸いのにコードが付いているのがイグニッションコイルです。
これの周りが濡れたようになっているのがお分かりでしょうか?
#1のイグニッションコイルを抜いてみると・・・
(;゚Д゚)
黒いのが#1プラグホールに溜まっていますね(;´Д`A ```
隣の#2が本来の状態です。スパークプラグが見えるでしょ。
なかななの空間があるのですが、ここにエンジンオイルが溜まっています。
カムシャフトなんかをカバーしている黒い樹脂製のカバーと
シリンダーヘッドの間にゴム製のパッキンがあるのですが、
熱と経年劣化でゴムの弾力を欠きパッキンの性能が低下したために
プラグホールにオイルが流れ込んだようです。
垂れてくるだけなのに、何でこんなに漏れるの⁈って思われるんですが、
エンジンの内側では大気圧よりも高圧になっています。
ガソリンを燃焼させて、その爆発力でピストンを動かしていますからね。
このとき発生する圧力は大気圧よりも高いことは凡そ想像は付くでしょう。
この発生した圧力はエンジンの内部に広がりますので、
ある程度走行すればプラグホールにオイルを溜めるぐらい朝飯前なんですよ。(;´Д`)
ですから今回のは溜まって溢れ出したのが上面に見えるヤツです。
こんなにオイルがプラグのところに溜まってエンジンがおかしくならないのか?
これも良く伺いますが、オイルって水と違って電気を通さないんですね。
ですので点火不良などは起こませんが、長く放置しているとゴムや
イグニッションコイルの樹脂がオイルにやられます。
ですからどっちにしても早期の修理が必要になります。
この漏れたオイルはイグニッションコイルの周りを流れ、
ミッション側から下へと流れミッションの上にオイル溜まりを作っていました。
そして、そこで溜まったオイルは溢れた分だけゆっくりと
薄い膜のように下に流れエンジンやミッションの熱に走行風などで
乾きながら広がっていきます。
そしてそこの方で集まった分だけが滴となって地面へと・・・
ですから、駐車していて車の底にオイルが溜まっているぐらいなら大変なんです。
溜まっていたとしても500円玉ぐらいの大きさなので分かりにくいですね。
オイルが漏れるとエンジンやミッションがオイルでベタベタになります。
これも火災の危険がありますのでキレイに洗浄する必要があります。
エンジンルームからとか車体の下からいつもと違う異臭がする場合は
放置せずに早めにご相談ください。
TEL:072−887−3311
FAX:072−887−3312