V70?エンジン載せ替え。
2024年11月01日
どうもです!
タイトルのようにBB系V70の5シリンダーTURBOの
エンジンを載せ替えしました。(;´Д`)
手前のコアサポートに乗っかってるのはエアコンの
コンプレッサーです。
エンジン単体ではなく、ATトランスミッション付きで引き抜きます。
では、何故エンジンの載せ替えが必要になったのか・・・
答えを言うとタイミングベルトがズレました。
そして、ピストンをバルブが当たってしまい。
バルブが曲がり、一部の気筒の圧縮が無くなってしまいました。
原因なのですが、
パワステポンプや発電のオルターネーターをドライブベルトで
駆動しています。
この動力はエンジンのクランクシャフトに付くクランクプーリ−からです。
このクランクプーリーはゴムのダンパーを挟んだ形状をしているのですが、
このゴムの部分が剥離してしまい。
そして、このゴムの破片がタイミングベルトが掛かる部分に入り込みました。
タイミングベルトは凹凸のコグベルトと言われる形状をしていて、
ギヤのようにズレる事無く同じ位置関係でチェーンのように回転しています。
回転してピストンの上下動に連動するように吸排気のバルブを作動します。
ですので、ベルトとギヤの間に異物が間に入ると滑ります。
滑ると吸排気バルブは止まり、ピストンだけが動きます。
飛び出しているバルブにピストンが当たります。
すると、バルブのシャフト部分が曲がります・・・
文章にすると分かり難いですね(;´Д`A ```
お分かりいただければ幸いですが、
とにかく最悪な事が起こりました。
たかが、クランクプーリーの破損でエンジンまで交換です。
バルブ交換すればいいじゃない?って思われる方も居られるかも
しれません。
ですが、5シリンダーのBB系V70ですから、年式もそこそこ
シリンダーヘッドO/Hの金額を考えると中古エンジンに載せ替えた方が
価格は大幅に抑える事が出来ます。
中古のエンジンですから、前後のオイルシールは新品に交換。
画像は古いリヤシールを外しているところです。
これが新品のオイルシール。
これに交換して他も組み込んでいきます。
エンジンハーネスやインジェクター等々の部品は全て
車両のものを移植して使うことにしました。
お役御免になったエンジンは横たわって廃棄を待つ姿です。
画像に映るハーネスは中古エンジンに付いて来たもので、
ちゃんと付け替えております。
この状態を見ても作業前か後か分かりませんが、
正真正銘作業後の組み上がった画像です。(;^ω^)
中古エンジンですから、積んで動かさないと良し悪しが不明なのも
非常に不安なところですが、これはバッチリ問題なく良いエンジンでした。
ハイ、如何だったでしょうか。
エンジンルームから変な音がした場合は無理に動かさずに
速やかにエンジンを止めて頂く事をおススメします。
小さな音の事を言ってるんじゃないですよ。
今回のようにクランクプーリーが破損したりしていると、
なかなか凄い音がします。
そして物凄い振動もします。
BB系V70と同じくして同年代モデルのV50やC70なんかも
クランクプーリーは壊れます。
本当にちらほらあります。(-_-;)
クランクプーリーが分解してドライブベルトが外れてエンジンルームに
傷が付くぐらいで済んでしまう事もありますが、
今回ご紹介したようにエンジンがダメに成ってしまう事だってあります。
どうぞ、皆様ご注意くださいませ。
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FAX:072−887−3312