エアコンコンプレッサーのマグネットクラッチ焼付き
2023年10月31日
どうもです!
今回はレアケースを・・・
エアコンのコンプレッサーが作動するには、
通常エンジンのクランクプーリーからベルトで駆動されています。
コンプレッサーが作動しない場合はこのベルトが掛かるプーリーが
空転しています。
作動時は空転しているプーリーの軸上に電磁クラッチが付けられていて
電気が流れる事により、クラッチが密着され空転プーリーと同回転をはじめ、
コンプレッサー内部のピストンであったり、ローターリーポンプであったりが
作動して冷媒(エアコンガス)のサイクルを始めます。
このマグネットクラッチのクリアランスが広がって作動が悪くなったり、
内部のコイルが断線したりとクラッチ動作が出来なくなる不具合はあります。
マグネットクラッチだけの交換でも大丈夫ですが、
クラッチが痛むような状態では経年劣化などが全体に及んでいます。
それにエンジンに装着状態でマグネットクラッチだけを外せる車両は少ないです。
こんな状況から費用を考慮してもコンプレッサーをリビルトで交換するのが一般的です。
そんな事で今回もコンプレッサーをリビルト品で交換させて頂いたのですが、
マグネットクラッチの壊れ方がレアでした。
マグネットクラッチ内のマグネットコイルを覆う樹脂が何らかの?状況で溶け出し、
マグネットクラッチ全体に溶け回って色んな部分が固着して動かなくなり、
ベルトを千切るという・・・(-_-;)
コンプレッサーの内部で異常が起こって固着するのは見たことが何度かあります。
その時はエアコンガスサイクル内もアルミ粉で酷い状態になります。
こうなるとコンプレッサーの交換だけでは済みませんが、
今回は内部には全く問題なくてマグネットクラッチが固着?
本来クラッチだけ固着するとコンプレッサーが入ったままになるのですが、
コンプレッサー本体とクラッチの間に溶けた樹脂が回り込んで、
エンジンを止めて冷えたと同時に樹脂が固まって固着した感じです。
ヒューズも飛ばず正常でしたから、ある意味ラッキーなのか?
主にはコンプレッサー本体とベルトのだけで問題なく完了しております。
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