ブローバイホースで起こるエンジン不調
2022年05月09日
今回はエンジンに付く部品にブローバイホースと云うのがあります。
画像のモノがそのブローバイホースの一部になります。
一見は何も問題がないように見えますが・・・
少し横に引っ張ると実はジャバラ部分で分離しています。(;^ω^)
これはですね、エンジンに不具合が出るタイプと
全く体感できる不具合が出ないのがあります。
何故かと聞かれると返答にかなり困るのですが、(^▽^;)
普通はエンジンにアイドリング不調やアクセル操作時に息継ぎなど
が発生し、メーターにエンジンチェックランプが点灯したりします。
本当はこのような状態が正解なのですが、
何だかうまい具合に何の不具合も出ない車があります。
不具合が出るのは簡単にお話すると、
エンジン内部の閉鎖された空間で気流のサイクルが行われているのですが、
穴が開くことで閉鎖空間ではなくなる為にサイクルに乱れが出て
不具合が起こります。
部品の名前のようにブローバイガスが通る為のホースです。
ブローバイガスとは燃焼過程で燃焼しきれなかった、
未燃焼ガスと霧状になったエンジンオイルなどが混ざったガスです。
通常はこのホースを通ってもう一度燃焼させる為にエンジンのエアークリーナーを
通って来た空気と混じって再燃焼の過程をたどります。
でもこのホースが破れることによってブローバイガスが漏れ出すだけではなく、
エアークリーナーを通らない二次的な空気が混入することになります。
この二次的な空気は適正な量を吸おうとしているエンジンにとって、
これを狂わせる存在なので不具合が起こります。
エアーマスフローセンサーで測定されなかった吸入空気という訳で
燃料の噴射量などの折り合いが付かずエラーと言った結果になります。
そしてブローバイガスの大気開放は車検にも通りません。
ですので、これは放置しないでお早目の修理をなさってください。
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