エンジンからオイル漏れFB系V60 D4
2022年04月18日
どうもです!
今回はオイル漏れの内容をご覧いただきます。
FB系のV60ですね。
1600CCのエンジンでは非常に多いカムカバーからのオイル漏れ
これね、ディーゼルエンジンでも漏れるんですよね(;´Д`)
ただ、最近多いのが一度修理されてる形跡があって、
パッキンが悪くなって漏れてくるよりも酷い漏れ方をしているのが
凄く多くなっています。
なんでそんな事が分かるのか?って思われるでしょう。
実は私も初回の修理だと思って毎回するんですが、
パッキンの劣化で漏れているのはパッキン自体がプラスチックのように
固くなって、バキバキになっているんですよね。
実際にこのような状態になって交換しているのもあります。
でも、カムカバーを外すときにパッキンの弾力を感じるのと、
外した後にパッキンを見るとほぼ新品なのが分かります。( ̄▽ ̄;)
そして、インジェクターがシリンダーヘッドから簡単に外せます。
一度外しているからですね・・・一番分かり易いです。
では、何故漏れているのかと言いますと、
パッキンだけでは密閉出来ない部分が幾つかあるんですよ。
その場所には液体ガスケットを塗布しないと絶対にダメです。
エンジンをバラシて組付けるオーバーホール作業をした整備士なら
当たり前のように知っていることですが、そんな経験の無い方なのか?
私には理解出来ませんが、液体ガスケットを塗らずにパッキンだけを交換してあります。
しかも古い液体ガスケットは取らずにそのままなんですよね。
これは経験上バラシた部分を見ればわかります。
画像を見て頂きましょう。
黒い液体がディーセルオイルです。
漏れている箇所は奥のこの部分です。
カムシャフトを抑えているホルダーとシリンダーヘッドの間からオイルが漏れます。
金属と金属をボルトで固定してあるだけですから液体ガスケットを使って
シールしないといけません。
画像で見れる若干黒く盛り上がっているのが古い液体ガスケットの痕跡です。
本当はキレイに剥がして新しい液体ガスケットを塗布してから組付けます。
でも、そのままなんです。
全ての箇所がです(-_-;)
こちらはパッキン側ですね、古い取らなかった液体ガスケットが少し挟まっています。
新たに塗布したのであればこのような状態にはならず、しっかり付着した跡が残ります。
これは対面側の部分。
全く液体ガスケットの痕跡がないでしょう。
これじゃあ新品のパッキンに交換しても余計に悪くなるだけです。
今回こんな内容になったのは本当に立て続けに多いんですよね。
中古車を何処かの車屋さんで購入されてワンズでオイル交換や車検などで
お車をはじめて拝見させて頂いたときにアンダーカバーがオイルで湿っていたり
ミッションの上部にオイルが溜まっていたりして見つけることが殆どです。
作業している方が、このブログを見てちゃんと修理してくれるようになれば
良いと思って書いています。
また、オーナー様はどこかでこの部分のオイル漏れの指摘をされたときは
出来ればワンズに作業のご相談をくださいませ(;^ω^)
結構な修理代になると思います。ご本人ではこのオイル漏れはなかなか気付きません。
だから再発していても分からないんです。
画像のパッキンも交換しますが、新しいんですよ。
外してこれを見るとドッと疲れます・・・(~_~;)
でも液体ガスケットを必要箇所に塗布して新品のパッキンに交換します。
インジェクターや噴射ノズルのパッキンも新品にしないといけません。
是非、ワンズまでご相談ください。<(_ _)>
TEL:072−887−3311
FAX:072−887−3312